施設や訪問看護の求人に多い「オンコール」について解説していきます。
オンコールとは
オンコールとは、病院や施設で取り入れられている勤務体系のひとつで、急患時の対応役として待機することです。
病院では手術室、施設では特別養護老人ホーム・有料法人ホーム、訪問看護ステーションなどでこの勤務体系が取り入れられていることが多いです。
夜勤と当直とはなにが違うの?
夜勤
夜勤は勤務している施設にて夜間帯に業務を行うことです。
労働時間とみなされて、週40時間の労働時間内に含まれます。
病棟での2交代や3交代勤務が一般的ですね!
当直
当直は勤務している施設にて待機を行います。
軽微な労働・非常時の対応が業務内容になるので、通常業務の延長として働いてはいけないと決まっています。
当直手当が支給されます。
(基本賃金の1/3以上と定められています)
労働時間とみなされますが、週40時間の労働時間には含まれせん。
当直のポイントはこの部分ですよね!
週40時間の労働時間に含まれないので、党浴後にそのまま日勤の勤務に入ることになります。
オンコール
待機はどこでしても構いません。
連絡を待っている間の行動制限はないので外出も可能です。
行動制限がないので、待機中は「休み」と同等の扱いになってしまい賃金は発生しません。
施設にいなくていいことがポイントです!
家に帰れるのでコールがなければ「日勤」のみと同じになりますね。
オンコールって何をするの?
病院では緊急の手術になった場合は、すぐに出勤をすることになりますが、施設の場合は一概にそうとも言えません。
緊急対応ですぐにかけつけることもありますが、介護スタッフからの報告や相談に対して指示を出すだけで済む場合もあります。
夜勤をしている介護のスタッフさんによっても、入居者さんの状態によっても大きく変わって来るようです。
オンコールのメリット・デメリット
オンコールは行動制限がないので基本的には自由でいることができます。
しかし緊急対応ですので、すぐにかけつけることが出来るようなところにいなくてはなりません。
(〇分以内に出勤出来る範囲での待機という指示がある場合があります)
いつでも連絡が取れるようにしておかなければいけませんので休日を満喫することは難しいですね。
家事をするなど自宅でゆったりと過ごす人が多いようです。
オンコールってお金は出るの?
オンコールは労働時間とみなされないので、待機中の賃金について法の定めはありません。
(実際に出勤した場合は支給あります。)
施設によっては「待機手当」が支給される場合があります。
手当は数百円~数千円であることが多いです。
オンコールのある求人例
オンコール手当(回):平日1500円/土日祝3000円(月7回程度)訪問看護B
オンコール手当(回):平日2000円/土日祝5000円(月5回程度)
オンコール手当(回)1000円
有料老人ホームD
オンコール手当(月)10,000円
施設によって手当の支給方法が違ってきます。
まとめ
「いつ呼び出されるか解らない」というプレッシャーを感じて休まらないという人もいます。
またその一方で、施設によってはほとんどかけつけることはなく、夜勤よりもずいぶんと体の負担が少なくなったという人もいます。
しょっちゅう夜間にかけつけなければいけない職場と、ほとんど日勤のみという所では差がありすぎますよね。
「オンコール体制」といっても一概に言えない部分が多いです。
オンコール対応の具体的な話を聞いてみることをオススメします!
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